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情報があふれ、商品やサービスがコモディティ化している現代。価格や機能だけでは他社と差別化しにくくなり、「どんな企業が提供しているのか」という企業そのものの価値が、消費者・顧客・求職者の意思決定に大きな影響を与えるようになっています。
このような時代において注目されているのが、コーポレートアイデンティティ(CI)という考え方です。
CIは、単なるロゴやキャッチコピーにとどまらず、企業の理念・行動・表現すべてにかかわる、企業の人格ともいえる存在です。
本記事では、CIの基本的な構造と重要性、そしてその発信手段として有効なホームページの活用方法について、具体的に解説していきます。
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コーポレートアイデンティティ(Corporate Identity)とは、企業の理念や姿勢、価値観、ビジョンなどを社内外に一貫して伝えるための戦略的な取り組みを指します。
単なる企業ブランディングとは異なり、「自分たちは何者で、社会にどう貢献するのか」を明確にし、それを行動・表現・文化に落とし込むことで、社内の一体感を高め、社外への信頼と共感を生み出すことが目的です。
たとえば、同じ業界で同じようなサービスを展開していても、CIが明確に構築されている企業と、そうでない企業では、「共感される力」「選ばれる理由」に大きな差が生まれます。
コーポレートアイデンティティは、以下の3要素で構成されます。
企業理念・ビジョン・行動指針など、企業の内面的な価値観や考え方を指します。CIの核となる部分であり、「何のために存在している企業なのか?」を定義する役割を担います。
ロゴ、カラー、フォント、Webサイトのデザインなど、視覚的にブランドを伝える手段です。視覚表現に一貫性があることで、第一印象の記憶定着や信頼感の醸成に貢献します。
社員の行動や接客対応、広告・PR活動など、対外的な振る舞いや企業文化を指します。理念を現場レベルで体現する部分であり、実際の企業行動によって企業らしさを表現する要素です。
これら3つの要素が相互に矛盾なく機能してこそ、強固なCIが形成されます。
とりわけホームページは、MIを言語化し、VIで視覚化し、BIの実践を伝える場として活用できるため、CI戦略において非常に重要な媒体といえるのです。
現代は情報があふれ、消費者が簡単に複数の選択肢を比較できる時代です。その中で企業が選ばれるためには、ただ製品やサービスを提供するだけでは不十分になってきています。企業としての姿勢や考え方、価値観に共感されることが、信頼の獲得やファン化につながる重要な要素となっています。
コーポレートアイデンティティ(CI)は、こうした共感のベースとなる企業の「軸」を明確にする取り組みです。理念やビジョンを明示し、外部に伝えることで、顧客や求職者に「この会社から買いたい」「この会社で働きたい」と思ってもらえる土台を築くことができます。
特にBtoBの分野では、価格や納期といったスペックだけでなく、企業姿勢や価値観の一致が取引継続の決め手になる場面も多く、CIが営業活動そのものを後押しする力になるのです。
かつては「高機能・低価格」であることが競争力の源でしたが、技術の進化とグローバル化により、ほとんどの業界で製品・サービスの差は縮まりつつあります。そのため、今や商品そのものではなく「どの会社から買うか」が選ばれる基準となっています。
こうした背景から、多くの企業がコーポレートブランディングに注力し始めており、中でもCI戦略は中長期的な競争優位を築くために不可欠な要素とされています。
価格ではなく価値、スペックではなくストーリー。コーポレートアイデンティティを通して企業としての一貫性と存在理由を発信できれば、競合との差別化につながるだけでなく、企業の成長に対しても社内外からの理解と支援を得やすくなります。
ホームページは企業の第一印象を左右する重要な接点であり、コーポレートアイデンティティを伝えるうえで欠かせない存在です。企業理念やビジョンを言語化して掲載することはもちろん、ロゴ、カラー、フォント、写真などのビジュアル要素によって、企業の世界観や価値観を直感的に伝えることができます。
訪問者が受け取る印象は、ページ全体の雰囲気や言葉づかい、デザインのトーンなどから総合的に形成されます。つまり、ホームページは単なる情報掲載の場ではなく、企業の個性を可視化し、共感を生むための重要なメディアとして機能しているのです。
ブランド価値を的確に伝えるためには、見た目の美しさだけでなく、文章や表現の一貫性、企業らしさを反映したコンテンツの設計が求められます。
コーポレートアイデンティティの根幹には「一貫性」があります。チラシや名刺、SNS、採用媒体など、あらゆる接点で同じメッセージとビジュアルを発信することで、ブランドの信頼性と認知が高まります。
その中心的な役割を担うのがホームページです。社外への情報発信において基準点となる存在であり、他メディアとの連携においても土台として活用されます。SNSでは短く感情的に、広告ではインパクト重視で、と手法は異なっても、ホームページには企業の思想や活動がしっかりと蓄積されていなければなりません。
メディア間でメッセージの整合性を保つことは、信頼構築にもつながります。そのため、ホームページの設計段階からCIとの整合を意識した戦略的な設計が必要です。
ホームページは、顧客だけでなく、求職者、取引先、地域住民など、さまざまな人が企業を知る入り口となります。特に近年は、採用活動において求職者が企業の雰囲気や価値観を確認する手段として、ホームページが重要視されています。
また、初めての営業先においても、事前にホームページを確認されることは当たり前となっており、その内容によって企業の姿勢や信頼性を判断されるケースも増えています。信頼につながる情報設計、理念や実績の可視化、社員の顔が見える構成などが、問い合わせや契約率の向上にも直結するのです。
名刺やパンフレットが一瞬の接点であるのに対し、ホームページは常時公開される「企業の顔」として、365日、企業の価値を代弁し続ける存在です。
コーポレートアイデンティティを正しく伝えるには、ホームページ全体に一貫した表現ルールが必要です。これをトーン&マナーと呼び、デザインや言葉づかい、コンテンツの見せ方に統一感を持たせることで、企業としての個性と信頼感を高めることができます。
例えば、若年層をターゲットにする企業であれば、カジュアルで親しみやすい文体や明るい色調を採用するのが適している一方、BtoBで専門性を重視する企業では、フォーマルな言葉づかいや落ち着いた配色が望まれます。どちらが正しいかではなく、自社らしさに合っているかどうかがポイントです。
トーン&マナーを定めることで、社内外の制作物にも一貫性を持たせやすくなり、広報やマーケティングの質も高まっていきます。
CIの根幹には、企業の存在意義や目指す未来といった抽象的な理念やビジョンがあります。しかし、それを言葉にして初めて、社内外の関係者に正しく共有できるようになります。
ホームページでは、こうした抽象的な概念を文章として表現し、コンテンツに落とし込むことが重要です。代表メッセージやミッションページ、ビジョンページなどで、企業の想いを丁寧に言葉にすることで、訪問者は企業の考え方や価値観に触れることができます。
また、理念やビジョンに共感した人が社員として集まり、事業に協力してくれるという循環が生まれるため、採用やパートナー獲得の観点でも効果的です。
CI戦略をホームページに反映する際、忘れてはならないのがユーザー目線です。いかに理念やビジュアルにこだわっていても、訪問者にとって使いにくかったり、伝わりにくかったりすれば意味がありません。
たとえば、情報が多すぎてどこに何があるかわからない、動きが派手すぎて読みづらい、言葉が難解で理解できない、といったホームページは、ユーザーの離脱を招く原因になります。
そのため、ブランディングとしての表現と、ユーザビリティの両立が求められます。企業らしさをしっかり打ち出しながらも、使いやすさや分かりやすさに配慮した構成にすることが、結果的に訪問者からの信頼や好感を得ることにつながります。
CIを意識したホームページを作っても、公開後に更新が止まったり、情報の整合性が保たれなかったりすれば、むしろ信頼性を損なう結果になります。CIとは企業の姿勢そのものであり、継続的に「どう見られたいか」を反映し続ける必要があります。
例えば、最新情報が数年前のまま止まっている、リンク切れが多い、ブログの更新がされていないといった状況では、「この企業は本当に活動しているのか」と疑問を抱かれてしまいます。表現の一貫性だけでなく、運用における一貫性があってこそ、CIの信頼性が保たれるのです。
継続的な情報発信や定期的な見直し、運用ルールの整備なども、ホームページの価値を維持するために欠かせないポイントです。
CIを強調したいあまり、デザインばかりに力を入れてしまい、伝えるべき情報や企業の中身が乏しいホームページになってしまうケースもあります。確かにビジュアルのインパクトは大切ですが、それだけで訪問者の心を動かすのは難しい時代です。
ホームページには、理念、事業内容、実績、社風、代表メッセージなど、企業の中身を伝える情報がバランスよく配置されていなければなりません。見た目だけで終わるホームページでは、せっかくのブランディング努力も空回りしてしまいます。
本質的なCIの発信とは、表面を飾ることではなく、企業の価値や想いを言葉と構造で的確に表現することです。情報設計やコンテンツ設計にも時間をかけて取り組む必要があります。
CIを体現したホームページを作っても、それが社内に浸透していなければ効果は限定的です。社員一人ひとりが自社の理念や価値観を理解し、共通の認識を持っている状態でなければ、言葉と実態がかけ離れた“見せかけのCI”となってしまいます。
特に顧客と直接接点を持つ営業・サポート部門や、SNSを運用する広報担当者などがCIへの理解を持ち、自社らしい対応や発信を行っていくことで、ホームページと現場の印象が一致し、ブランドの信頼性が高まります。
また、担当者の交代や方針転換があった場合でもCIがブレないよう、社内でCIの方針やトーン&マナーを共有・文書化しておくことも重要です。ホームページは企業の顔であると同時に、社内の共通言語としての役割も担っているのです。
企業にとってホームページは、もはや単なる名刺代わりではありません。顧客の信頼を得る手段であり、採用や営業活動の基盤でもあります。持たないことで生じるリスクや、最新の活用メリットを整理したこちらの記事もあわせてご覧ください。
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CI戦略と深く関係するのが、企業の視覚的な印象を統一するビジュアルアイデンティティ(VI)です。ロゴや配色、フォントなどの設計が、ブランドの「見た目の一貫性」を支えます。
CIとの連動でさらに効果を高めるために、こちらの記事も参考にしてみてください。
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「企業のらしさ」を明確に発信するブランディングサイトは、CI戦略を可視化するための強力なツールです。実際の制作プロセスや成功のポイントも踏まえ、企業価値をどう表現するべきかを掘り下げた内容です。
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コーポレートアイデンティティとは、企業の価値や存在意義を内外に伝えるための戦略的な考え方です。そして、そのCIを最も効果的に可視化・発信できるツールのひとつがホームページです。
企業理念やビジョン、ブランドの世界観は、デザインや言葉、構成を通じてユーザーに伝えることができます。採用、営業、広報といったあらゆるシーンにおいて、CIを反映したホームページは「企業の顔」として活躍します。
ただし、見た目や表現にこだわるだけでは本質的なブランディングにはなりません。運用の継続性、社内の理解、一貫したコンテンツ戦略といった視点がなければ、CIの発信力は十分に発揮されません。
企業の個性を正しく伝え、関係者からの共感と信頼を得るために。ホームページはCI戦略における中核的な存在として、今後ますます重要性を増していくでしょう。
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ARDEM広報担当
Harada Asuka
Author Profile
「誰かの『伝えたい』を、ちゃんと届く形にしたい」そんな思いから、2024年に中途入社。
これまで複数のブランディング案件に従事し、サービス認知度の向上や採用応募数の倍増など、成果に結びつくコミュニケーション設計を実践。
UX・SEO・CV導線を意識したコンテンツ制作を得意とし、見た人に伝わるだけでなく、行動につながる設計を重視。
情報の届け方ひとつでビジネスが大きく変わる面白さに惹かれ、現在は自社サービス運用・サービスブランディング・採用ブランディングを担当している。
株式会社ARDEM
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北海道札幌市を拠点に、全国の企業を対象としたホームページ制作・Web戦略支援を行う。
SEO対策やMEO施策、集客・採用強化、ブランディング、マーケティングなど、企業ごとの課題に応じた最適な提案と構築を強みとする。
「一緒に戦う理解者であれ」という想いから、表面的な制作にとどまらず、公開後のアクセス解析や運用支援まで一貫して対応。蓄積された実績と知見をもとに、成果に直結するWeb活用を支援している。