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「LPO」という言葉を聞いたことはありますか?
Webサイトやランディングページのコンバージョン率を改善するために、今や欠かせない施策となっています。この記事では、LPOの基本から、SEOやEFOとの違い、具体的な改善方法、成功事例まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
この記事を読めば、LPOの知識を習得し、あなたのWebサイトの成果を最大化するための第一歩を踏み出せるでしょう。
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「LPO(Landing Page Optimization)」とは、日本語で「ランディングページ最適化」と訳されます。Webサイトに訪れたユーザーが最初にアクセスするページ、いわゆる「ランディングページ」を改善し、コンバージョン率(CVR)を最大化することを目的とした施策です。
たとえば「資料請求」や「商品購入」「お問い合わせ」など、Webサイトにおける具体的なゴールに直結するページを、ユーザー視点で最適化することで、離脱率を下げ、成果へつなげることができます。
LPOは、Webマーケティングにおける成果を大きく左右する「改善の最前線」です。なぜなら、どれだけ広告を出して集客しても、最終的にユーザーが離脱してしまえば意味がないからです。
特に中小企業のように限られた予算内で最大の効果を出したい場合、LPOの実施は極めて重要です。札幌など地域密着型の企業にとっても、商圏にマッチした最適な情報設計が成果に直結します。
LPOの重要性は、以下の3点に集約されます。
LPOの最大の目的は、コンバージョン率を最大化することです。ですが、それは単にボタンを目立たせたりする表面的な施策ではなく、ユーザー理解に基づいた本質的な改善を積み重ねることで達成されます。
LPOの主な目的は、以下の3つに分類できます。
LPO(ランディングページ最適化)とSEO(検索エンジン最適化)は、いずれもWebマーケティングにおける重要な施策ですが、それぞれ目的とアプローチが異なります。
SEOは、「検索エンジンで上位表示させる」ことを目的とし、ユーザーをWebサイトに呼び込む“集客”の役割を担います。具体的には、キーワード選定、タイトルや見出しの最適化、内部リンク構造の整備、被リンク獲得など、主に検索結果での露出を高めるための施策です。
一方、LPOは集客後の“成果創出”を担います。つまり、SEOなどでサイトへ流入したユーザーに対して、いかに購入や問い合わせといったコンバージョンへつなげるかが目的です。ページの構成・文言・CTAの設計など、ランディングページ単位でユーザー行動を最適化するのがLPOです。
SEOが「入口の最適化」、LPOが「出口の最適化」といわれるのはこのためで、両者は競合ではなく補完関係にあります。中小企業が限られたリソースの中で成果を最大化するには、SEOで集客し、LPOで確実に成果に導く流れを意識しましょう。
EFO(Entry Form Optimization)は「入力フォーム最適化」の略で、主に入力フォームの離脱防止・完了率向上に特化した施策です。たとえば、入力項目を減らしたり、リアルタイムでエラー表示をしたりすることで、フォーム途中での離脱を防ぎます。
EFOは、LPOの中でも「最終段階の改善」に位置づけられます。LPOがページ全体の改善を対象とするのに対し、EFOはフォームという一点に焦点を絞った細分化された施策です。
LPOとEFOを組み合わせることで、ランディングページ全体と最後の入力動作の両方から、CVRを高めることが可能になります。特に、資料請求や問い合わせを目的とするBtoB企業や中小企業では、EFOによる1%の改善が、大きな成果に直結するケースも少なくありません。
コンバージョン率を最大化するためのLPO施策は多岐にわたります。ここでは、代表的な施策として「A/Bテスト」「ヒートマップ分析」「コンテンツ最適化」の3つを詳しく解説します。
A/Bテストは、ランディングページの2つのバージョン(AとB)を用意し、どちらがより高いコンバージョン率を達成できるかを比較するテストです。具体的には、見出し、画像、CTAボタンの色や配置など、ページ内の要素を少しずつ変えたバージョンを作成し、一定期間、それぞれのページにアクセスを振り分けます。その結果、コンバージョン率の高い方を採用し、さらに改善を重ねていくことで、効果的なランディングページを構築できます。
A/Bテストのメリットは、客観的なデータに基づいて改善策を決定できることです。勘や経験だけでなく、実際のユーザー行動に基づいた改善を行うため、効果が出やすい傾向があります。また、テスト結果を分析することで、ユーザーの好みや行動パターンを深く理解し、よりパーソナライズされた体験を提供することも可能になります。
ヒートマップ分析は、ユーザーがランディングページ上でどのような行動をとっているかを可視化するツールです。具体的には、ユーザーがどの部分をよく見ているのか(視線の動き)、どの部分をよくクリックしているのか(クリック数)、どの程度スクロールしているのか(スクロール深度)などをヒートマップで表示します。この情報を分析することで、ユーザーが抱える課題や、改善すべきポイントを特定できます。
例えば、重要な情報がユーザーに見られていない場合、その情報をより目立つ場所に移動したり、デザインを改善したりするなどの対策を講じることができます。また、クリック数の少ないボタンがあれば、文言やデザインを変更してクリック率を向上させることも可能です。ヒートマップ分析は、ユーザーの行動を理解し、より効果的なランディングページを構築するための強力なツールです。
コンテンツ最適化は、ランディングページに掲載されているコンテンツ(テキスト、画像、動画など)を、ユーザーのニーズに合わせて最適化する施策です。具体的には、キーワードの適切な配置、分かりやすい文章表現、魅力的な画像の使用など、様々な要素を改善します。
コンテンツ最適化のポイントは、ターゲットユーザーのニーズを理解し、それに合った情報を提供することです。ユーザーが求める情報を分かりやすく伝えることで、興味を引きつけ、コンバージョンへとつなげることができます。
また、競合他社のランディングページを参考に、自社の強みを活かしたコンテンツを作成することも重要です。コンテンツは、常に最新の情報に更新し、ユーザーにとって価値のあるものを提供し続けることが大切です。
LPO(ランディングページ最適化)を成功させるためには、施策を打ちっぱなしにせず、効果を正確に測定し、次の改善に活かすことが欠かせません。そのためには、適切なKPI(重要業績評価指標)を設定し、定期的にモニタリングすることが必要です。
KPIとは、施策の成果を数値で可視化するための指標です。LPOでは「何をもって成果とするか」を明確にすることで、改善すべきポイントが明確になり、施策の精度を高めることができます。
たとえば、「問い合わせ数を増やす」「資料請求数を増やす」「購入率を上げる」などの目的に応じて、適切なKPIを設定することで、施策の方向性がブレずにPDCAサイクルを回しやすくなります。
LPOにおいて重視される代表的なKPIには、以下のようなものがあります。
これらの指標を総合的に捉えることで、表面的な数値だけでなく、ユーザーの行動全体を把握できます。
LPO(ランディングページ最適化)は、Webサイトの成果を最大化するために欠かせない施策ですが、「やるべきことが多すぎて後回しにしてしまう」という企業も少なくありません。効果的にLPOを進めるためには、「いつ」「どのような順序で」取り組むべきかを整理しておくことが重要です。
LPOは、Webサイト公開後すぐに着手することも可能ですが、ある程度のアクセスデータが蓄積されてから行うほうが、改善の精度は高まります。最低でも1〜2ヶ月は運用し、ユーザー行動の傾向が見えるようになった段階で、本格的に取り組むのが理想的です。
また、サイトのリニューアルやキャンペーンの開始、新商品のリリースなど、大きな変化のタイミングは、ユーザーの行動が変化しやすいため、LPOを見直す絶好の機会となります。
LPOとSEOは、Web集客において補完関係にあります。SEOで流入を増やし、LPOで成果につなげるという流れが基本です。しかし、SEOだけに注力しても、CV(コンバージョン)につながらなければ意味がありません。
アクセス数がある程度確保できている状態であれば、LPOを優先して成果の最大化を図るべきです。逆に、アクセス数が極端に少ない場合は、まずSEOなど集客施策を強化するほうが効果的です。施策の順序を見極めることで、限られたリソースを有効に活用できます。
複数のページや施策が並行する場合、LPOの優先順位を判断するためにおすすめの基準が「アクセス数 × 直帰率 × CVR(コンバージョン率)」の掛け合わせです。
この3つの指標を元に優先順位を可視化し、インパクトの大きいページから順にLPOを実施していくことで、効率的に成果を伸ばすことができます。
効果測定は、LPO施策を実施した後すぐに行うのではなく、一定期間のデータが蓄積されてから行うのが一般的です。A/Bテストなどは、1週間〜数週間の計測期間を設け、十分なアクセス数を確保した上で判断することが望ましいです。
また、効果測定には以下のようなツールが活用できます。
これらのツールを活用し、継続的なモニタリングを行うことで、数値に裏付けられた改善が可能になります。LPOは一度きりの施策ではなく、データに基づいた繰り返しの改善が成果を左右するのです。
LPOツールは、ランディングページの改善を効率的に行うために不可欠です。多くのツールが存在しますが、それぞれに特徴があり、自社の目的に合ったツールを選ぶことが重要です。ここでは、主要なLPOツールを比較し、それぞれの特徴、機能、料金などを紹介します。
主なLPOツール比較表
ツール名 | 主な機能 | 特徴 | 料金 |
---|---|---|---|
Ptengine | ヒートマップ、A/Bテスト、パーソナライズ | 高機能、多機能、UIが直感的 | 要問い合わせ |
Gyro-n | A/Bテスト、EFO、レコメンド、パーソナライズ | SEOツールとの連携、多角的な分析 | 要問い合わせ |
Google Optimize | A/Bテスト、パーソナライズ | 無料で利用可能、Google Analyticsとの連携 | 無料 |
Kairos3 | A/Bテスト、多変量テスト、パーソナライズ | 高度なテスト、大規模サイト向け | 要問い合わせ |
Optimizely | A/Bテスト、多変量テスト、パーソナライズ、SEO対策 | エンタープライズ向け、高度な機能 | 要問い合わせ |
この比較表を参考に、自社のニーズに最適なLPOツールを選びましょう。無料トライアルなどを活用して、実際にツールを試してみるのも良いでしょう。
数あるLPOツールの中から、特におすすめのツールをランキング形式で紹介します。各ツールの特徴や、どのような課題を解決できるのかを解説します。このランキングは、機能性、使いやすさ、料金、サポート体制などを総合的に評価して決定しました。
このランキングは、あくまでも一例です。自社の状況に合わせて、最適なツールを選ぶことが重要です。各ツールの公式サイトで詳細情報を確認し、無料トライアルなどを試してみることをおすすめします。
LPOを成功させるためには、いくつかの注意点があります。これらの注意点を守ることで、LPOの効果を最大限に引き出し、Webサイトの目標達成に大きく貢献できます。
LPOについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。LPOは、Webサイトのコンバージョン率を向上させるために不可欠な施策です。
SEOやEFOとの違いを理解し、A/Bテストやヒートマップ分析などの具体的な施策を実行することで、Webサイトの成果を最大化できます。
この記事で得た知識を活かし、ぜひLPOに取り組んでみてください。あなたのWebサイトの未来が、より良いものになることを願っています。
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Harada Asuka
Profile
「誰かの『伝えたい』を、ちゃんと届く形にしたい」そんな思いから、2024年に中途入社。
これまで複数のブランディング案件に従事し、サービス認知度の向上や採用応募数の倍増など、成果に結びつくコミュニケーション設計を実践。
UX・SEO・CV導線を意識したコンテンツ制作を得意とし、見た人に伝わるだけでなく、行動につながる設計を重視。
情報の届け方ひとつでビジネスが大きく変わる面白さに惹かれ、現在は自社サービス運用・サービスブランディング・採用ブランディングを担当している。