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目次
「サイトへのアクセスはあるのに、なぜか問い合わせが増えない……」
そんな悩みをお持ちではありませんか?
ホームページの成果を左右する要素はさまざまですが、意外と見落とされがちなのが、入力フォームの最適化=EFO(Entry Form Optimization)です。
フォームの使い勝手や入力しやすさは、ユーザーの離脱率に直結します。実際に、多くの訪問者がフォーム入力途中で離脱しており、本当なら獲得できたはずの見込み客を逃しているケースは少なくありません。
本記事では、EFOの基本から、改善すべきポイント、実践的な施策までを分かりやすく解説します。
広告費をかけずにCVR(コンバージョン率)を改善したい方、Webサイトからの集客を最大化したい方にとって、今日から使える実践知をお届けします。
「フォームが原因かも?」と思ったら、今すぐチェック。
成果が出ない原因は、広告や流入ではなく「最後の一押し」にあるかもしれません。
無料診断や改善のご相談も承っています。
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どれだけ魅力的な商品やサービスを紹介しても、最終的な行動(=問い合わせ・申し込み・予約)につながらなければ、ビジネス成果には直結しません。そして、その最終ステップである「フォーム入力」の段階で、多くのユーザーが離脱しています。
実際、各種調査では、フォーム入力中に約6〜7割のユーザーが離脱しているというデータもあります。つまり、せっかくサイトに興味を持った見込み客の多くを、フォームが足止めしてしまっているのです。
ユーザーは、ほんの少しのストレスや不安、分かりにくさによって、あっさりと離脱してしまいます。だからこそ、フォームの使いやすさや配慮が、コンバージョンを左右する大きな要素になるのです。
では、ユーザーはなぜフォームで離脱するのでしょうか?主な原因には以下のようなものがあります。
住所、電話番号、部署名など、初回問い合わせには不要な情報まで求められると、面倒になって離脱してしまいます。
エラー箇所が分からなかったり、リセットされてしまうと、やる気を失う要因になります。
例)「ハイフン必須」や「全角英数字指定」などの細かいルールが明示されていない場合、ストレスを感じやすくなります。
PCでは気づかない入力欄のズレや、タップしづらいボタンなどが、モバイルユーザーの離脱要因になります。
これらは「ちょっとしたこと」かもしれませんが、Webサイト上ではその「ちょっと」が致命的になることも珍しくありません。
EFOの魅力のひとつは、「予算をかけずに始められる改善施策」であることです。
たとえば、入力項目を減らす、ボタンの文言を変更する、エラー表示を見やすくするなど、多くの施策はツールや外注なしでも対応可能です。しかも、これらの改善がうまく機能すれば、コンバージョン率が数%単位で向上することもあります。
さらに、広告に比べて継続コストがかからない点もメリット。リスティング広告などの集客施策は費用対効果に限界がありますが、EFOは「既にサイトに来ている人」を逃さない取り組みです。
つまり、今ある資源を最大限に活かし、成果を伸ばす最短ルートのひとつがEFOだと言えるのです。
EFOの具体的な改善ポイントは、ユーザー体験(UX)に直結する部分です。ここでは、コンバージョン率の向上につながりやすい代表的な施策をご紹介します。
最も基本でありながら効果が高い施策の一つが「入力項目の削減」です。
特に初回の問い合わせフォームや資料請求フォームでは、最低限の情報だけに絞ることが重要です。
例えば、「電話番号」「住所」「会社名」などは、必要に応じて後日確認する形式にしてもよいでしょう。
また、入力欄のラベル(項目名)は、ユーザーが迷わず入力できるよう明確に記載する必要があります。
「お名前」ではなく「フルネーム(例:山田 太郎)」のように具体例を添えるだけでも、入力時のストレスは軽減されます。
入力項目の多さや分かりにくさは、ユーザーにとって無意識の離脱トリガーとなるため、最初に見直すべきポイントです。
フォーム送信後に「エラーがあります」と一括表示されるケースは、ユーザーのモチベーションを大きく下げます。
そのため、入力中にリアルタイムでエラーを検知し、適切なアドバイスを表示することが効果的です。
たとえば、メールアドレス欄で「@が抜けています」といったメッセージが即座に表示されれば、修正もスムーズに行えます。
この際、赤字で「エラー」と断定するのではなく、ポジティブで丁寧な言葉遣いを使うこともポイントです。
✗「入力が間違っています」
〇「もう少しで完成です!メールアドレスをご確認ください」
小さな配慮ですが、こうした表現の積み重ねが、CVRの差につながります。
近年、Webサイトの閲覧はPCよりもスマートフォン経由が主流です。
そのため、フォームもスマホでの入力を前提とした設計が不可欠です。
・タップしやすいボタンサイズ
・キーボードの自動切り替え(電話番号→テンキー、メール→英字キーボード)
・住所入力の自動補完(郵便番号から自動入力)
・入力履歴の活用やブラウザ補完の許容
これらは、「入力の手間を極限まで減らす」ための工夫です。
とくにスマホでは「手で入力する負担」が大きいため、数ステップの短縮が大きな離脱防止効果をもたらします。
フォームの最終段階である「送信ボタン」や「完了ページ」も、改善余地の多いパーツです。
たとえば、ボタンの文言を「送信」から「無料相談を申し込む」「30秒で完了」などに変更するだけで、心理的ハードルは下がります。
また、完了ページで「ありがとうございます。担当者より●時間以内にご連絡します」など、次の行動が見えるメッセージを添えると、ユーザーに安心感を与えられます。
加えて、「確認ページで離脱される」ケースも多いため、確認ページをシンプルに、スムーズに送信まで進める設計にすることも効果的です。
お問い合わせや資料請求といった「コンバージョン」を獲得する上で、フォームの最適化は非常に重要な要素です。特に成果を出している企業のフォームには、いくつかの共通点があります。
ここでは、EFOで成果を出しているフォームが備えている3つの特徴を紹介します。
成果の出るフォームは、ユーザーが「めんどうだな」「失敗したくないな」と感じる心理的ストレスを極限まで軽減しています。
たとえば、入力途中でのエラー表示や、選択肢のわかりづらさ、文字入力の多さなどは、ユーザーの離脱を引き起こす要因となります。
これらを回避するために、以下のような工夫がされています。
こうした小さな設計の積み重ねが、ユーザーの不安を減らし、入力完了まで導く鍵になります。
成果を上げているフォームは、「見やすく、直感的に使える」という点でも共通しています。フォームの構成が煩雑で、どこに何を入力すればよいか分かりにくいと、ユーザーは途中で諦めてしまいます。
視認性の高いフォームを実現するには:
さらに、フォームのデザインが会社の信頼性を左右するという点も見逃せません。信頼感のあるデザインであるかどうかも、ユーザーの入力意思に影響します。
成果を上げるフォームに共通するのが、フォームそのものだけでなく、その前後の導線も最適化されていることです。
特に重要なのが、フォームへ誘導するCTA(ボタン)やリンクの配置です。
また、フォームの直前にFAQやよくある質問、サービスの強みなどを掲載することで、ユーザーが疑問を解消しやすくなり、入力への心理的ハードルが下がります。
一方、フォームの後(送信完了画面)にも工夫が見られます。
成果が出るサイトでは「ありがとうございました。◯営業日以内にご連絡いたします」といった安心感のある文言や、「他にもこんなサービスがあります」など、次の行動を促す工夫も丁寧に設計されています。
EFO(入力フォーム最適化)は、単なる「デザインの修正」ではなく、ユーザー行動の分析と改善を繰り返すプロセスです。ここでは、効果的なEFOを進めるための3つの基本ステップと、それぞれのチェックポイントを解説します。
まず最初に行うべきは、現在のフォームにどんな課題があるのかを可視化することです。これにはアクセス解析ツールとヒートマップツールの活用が欠かせません。
こうした分析により、「入力途中で離脱している人が多い」「スクロールされていない」などのボトルネックを特定できます。
改善の仮説が立ったら、いきなり本番環境に変更を適用するのではなく、ABテストで効果検証を行うことが重要です。
テストを通して、どちらのパターンがより多くのコンバージョンを生み出すかを数値で判断できます。結果が出たら、勝ちパターンを正式に採用し、次の改善に繋げましょう。
ABテストツールにはGoogle Optimize(※提供終了)や、Optimizely、VWOなどがあります。WordPressなどのCMSでも簡単に導入できるプラグインがあるため、自社の状況に合わせて活用していきましょう。
EFOは一度の修正で完了するものではなく、継続的な改善活動(PDCA)が成果を左右します。
また、ユーザーの行動や環境は季節やキャンペーン、デバイスの普及によって変化します。そのため、最低でも四半期に一度はフォームの内容を見直すことをおすすめします。
特にEFOは、SEOや広告よりも即効性がある改善領域の一つです。しっかりとPDCAを回せば、広告費を増やさずに成果を高められる数少ない施策として、大きなリターンが期待できます。
EFO(入力フォーム最適化)は、業種やサイトの構造によっては自社でも対応可能な範囲があります。一方で、「外注すべきか迷っている」という声も多く聞かれます。
ここでは判断の目安となるポイントを整理します。
このような場合は、社内で仮説と実行を繰り返すことで、一定の成果が見込めます。とくに、施策の実装と効果測定が社内で完結するなら、コストをかけずにCVR改善が可能です。
こうした場合、専門のWeb制作会社やマーケティング会社に依頼することで、短期間での改善が期待できます。特にEFOは「フォームだけ直せばいい」施策ではなく、ページ構造や動線設計とも密接に関係しているため、総合的な視点からの見直しが有効です。
Webマーケティングにおいて、EFO(入力フォーム最適化)、LPO(ランディングページ最適化)、SEO(検索エンジン最適化)は、しばしば混同されがちですが、それぞれ役割が異なります。違いを理解し、連携させることで、より高い成果を狙うことができます。
つまり、SEO → LPO → EFOは一連の導線の中で分業している関係です。SEOや広告によってどれだけ多くの流入があっても、最終的にフォームでの離脱が多ければ、全体の成果は落ちてしまいます。
このように、それぞれの施策を「点」ではなく「線」として捉えることが、Webサイト全体のパフォーマンスを向上させる鍵になります。
フォーム改善と併せて取り組むことで、さらにCVRアップが期待できるのが「CTA最適化」や「LPO(ランディングページ最適化)」です。以下の記事もぜひ参考にご覧ください。
「ボタンの文言を変えただけでCVRが劇的に改善」――そんな事例も多いCTA最適化。フォーム改善とセットで見直すことで、より効果的な施策となります。
訪問者の離脱を防ぎ、フォームへの到達率を高めるためのLPO(ランディングページ最適化)は、EFOと密接に関係しています。ページ全体の流れを意識した改善が成果を左右します。
EFO(入力フォーム最適化)は、華やかな集客施策と比べて地味に見えるかもしれません。しかし、フォームはユーザーが「行動に移す」最終ステップ。ここでの離脱は、せっかくの流入・誘導の成果を帳消しにしてしまいます。
名前の入力欄やボタンの文言ひとつで、ユーザーの心理的ハードルは大きく変わります。まさに「あと一歩の背中を押す施策」こそがEFO。だからこそ、小さなUX改善の積み重ねが、大きなCVR改善へとつながるのです。
完璧なフォームを最初から目指す必要はありません。まずは、アクセス解析で「もっとも離脱されているフォームページ」を特定し、1つずつ改善を加えるところから始めましょう。
EFOは、SEOや広告と異なり「広告費ゼロ」で成果を上げられる可能性の高い施策です。フォームを修正するだけで、CVRが1.5倍、2倍になるケースも珍しくありません。
フォームは「ただあればいい」ものではなく、戦略的に設計すべき重要な営業装置です。改善余地があるなら、今こそ着手する価値があります。
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ARDEM広報担当
Harada Asuka
Author Profile
「誰かの『伝えたい』を、ちゃんと届く形にしたい」そんな思いから、2024年に中途入社。
これまで複数のブランディング案件に従事し、サービス認知度の向上や採用応募数の倍増など、成果に結びつくコミュニケーション設計を実践。
UX・SEO・CV導線を意識したコンテンツ制作を得意とし、見た人に伝わるだけでなく、行動につながる設計を重視。
情報の届け方ひとつでビジネスが大きく変わる面白さに惹かれ、現在は自社サービス運用・サービスブランディング・採用ブランディングを担当している。
株式会社ARDEM
Company Profile
北海道札幌市を拠点に、全国の企業を対象としたホームページ制作・Web戦略支援を行う。
SEO対策やMEO施策、集客・採用強化、ブランディング、マーケティングなど、企業ごとの課題に応じた最適な提案と構築を強みとする。
「一緒に戦う理解者であれ」という想いから、表面的な制作にとどまらず、公開後のアクセス解析や運用支援まで一貫して対応。蓄積された実績と知見をもとに、成果に直結するWeb活用を支援している。