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採用に力を入れたいと考える企業にとって、ホームページは今や欠かせない存在です。
なかでも「採用情報ページ」は、単なる募集要項を掲載するだけの場所ではありません。求職者にとっては、その企業がどんな価値観を持ち、どんな人たちと働けるのかを感じ取る大切な判断材料のひとつ。言い換えれば、採用活動における“最初の面接”が、企業ホームページ上で行われているようなものです。
近年では、求人情報を見つけた求職者の多くが、企業のホームページをチェックしてから応募を判断すると言われています。つまり、採用ページが整備されていなければ、応募のチャンスを自ら逃してしまっている可能性もあるのです。
本記事では、ホームページの採用情報ページが果たす役割や、掲載すべき内容、求人媒体との違い、そして必要に応じて検討したい採用サイトの選択肢まで、わかりやすく解説していきます。
\ ホームページから「欲しい人材」を惹きつけたい企業さまへ /
採用情報ページの設計で、応募数もマッチ度も変わります。
自社に合った採用コンテンツづくりをお考えの方は、札幌のホームページ制作会社である当社まで、ぜひ一度ご相談ください。
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企業の採用活動は、年々大きな変化を迎えています。
少子高齢化が進む中で、優秀な人材の確保はどの業界でも共通の課題。特に中小企業や地域密着型の事業者にとっては、求人を出すだけではなかなか応募が集まらず、採用の難易度が上がっていると感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、近年注目されているのが「企業のホームページからの採用強化」です。求人サイトやハローワークなどの外部媒体に加え、自社のホームページに採用情報ページを整備することで、自社の魅力やカルチャーを直接伝え、ミスマッチの少ない応募を増やすことができるのです。
企業の理念や職場環境、実際に働いている社員の声など、求人票だけでは伝えきれない“リアルな企業の姿”を発信するために、採用情報ページの重要性が再認識されています。
今の求職者は、ただ条件の良い仕事を探しているだけではありません。
「どんな人と働けるか」「どんな価値観を大切にしている会社か」「本当に長く働けそうか」など、自分のライフスタイルや価値観に合った職場かどうかを、さまざまな情報から判断しています。
そのときに参考にされるのが、企業のホームページです。
実際に、多くの求職者は求人媒体で気になった企業を見つけたあと、その企業のホームページを検索し、採用情報ページや会社案内、代表メッセージ、社員紹介ページなどをチェックしています。
とくに20代〜30代の若年層では、「企業名+評判」「企業名+ブラック」「企業名+口コミ」といった検索を行う傾向があり、ホームページでどう語られているかが、その会社の信頼性判断の材料になっているのです。
また、スマホからの閲覧が主流になっている現在では、モバイル対応や読みやすさも大切な評価基準になります。読みづらい、情報が古い、欲しい情報が見つからないといったことがあると、それだけで離脱され、他社に流れてしまうことも。
だからこそ、企業の姿勢や職場環境、働く人のリアルな声を、誠実に・わかりやすく伝える採用情報ページが、これまで以上に大きな影響力を持つようになっているのです。
求人情報を掲載する手段としては、ハローワーク、Indeed、求人情報誌などの媒体も多くあります。もちろん、これらの媒体にもそれぞれの強みがあり、広く情報を届けるには効果的です。
しかし、それだけでは自社の魅力や働く環境を十分に伝えきれないという課題もあります。
求人媒体は、基本的にフォーマットが決まっており、掲載できる内容にも制限があります。どの企業も同じようなレイアウト・項目で情報を出すため、「企業の個性」が見えにくく、差別化がしづらいという面があります。
一方、自社のホームページ内にある採用情報ページでは、
といった、企業独自の伝え方ができるのが最大のメリットです。
また、媒体経由の応募者と比べて、自社サイトを通じて応募してくる人は、「会社のことをよく調べた上でエントリーしてくれる」傾向が強く、ミスマッチが少ないという特徴もあります。
コストの面でも、自社サイトは一度整備すればランニングコストがほとんどかからないため、長期的な採用体制の基盤としても有効です。
つまり、求人媒体で広く認知を取るだけでなく、自社のホームページをしっかりと整えておくことが、これからの採用活動には欠かせないのです。
採用情報ページは、単に募集要項を掲載する場ではありません。
それは、企業と応募者が初めて“出会う”場所であり、企業の想いや魅力をダイレクトに伝えられる、極めて重要なコミュニケーションの場でもあります。
ここでは、採用情報ページが果たす2つの主要な役割に焦点を当てて解説します。
採用活動は、企業と応募者との相互理解から始まります。
その最初の接点となるのが、採用情報ページです。
求職者は、求人媒体で企業名や仕事内容を知った後、次に「どんな会社なんだろう?」という関心を持ちます。そこで訪れるのが企業のホームページであり、採用ページです。つまり、採用情報ページは“会社の第一印象”を決定づける場所と言えます。
このページがしっかりと整備されていることで、
といった信頼感や安心感を与えることができます。
逆に、情報が古かったり、採用ページ自体がなかったりする場合、求職者は「この会社は人材に対する姿勢が不明確だ」と判断し、応募を見送る可能性があります。
また、採用ページを通じて丁寧な説明や社員の声、職場の写真などが掲載されていれば、会社の雰囲気や人柄が伝わり、応募への心理的ハードルを下げる効果もあります。
採用情報ページは、「この会社で働くことに前向きになれるかどうか」を左右する、信頼構築の起点と言えます。
採用情報ページは、ただ条件を並べるだけでは、その役割を十分に果たせません。
重要なのは、その企業で働くことにどんな価値があるのか、どんな未来が描けるのかを言語化して伝えることです。
たとえば、
こうした“企業からのメッセージ”を伝えることで、求職者は条件だけでなく「働く意味」や「共感」を見つけられます。
また、代表者の言葉や社員インタビュー、職場のエピソードなどを通じて、企業の価値観や雰囲気が伝われば、「自分もここで働いてみたい」と感じてもらえる確率が高まります。
現在の求職者は、「どれだけ自分に合っていそうか」「自分らしく働けそうか」を非常に重視しています。そのため、採用ページには、単なる条件提示を超えた、ストーリー性・納得感が必要です。
企業が自分たちの言葉で想いを発信し、それが応募者の心に届いたとき、初めて「応募につながる採用情報ページ」が完成します。
採用情報ページで伝えるべきことは、「給与」や「勤務地」だけではありません。
応募者が最も知りたいのは、自分がその職場でどんなふうに働き、どんな人たちと関わり、どんな未来が描けるのかという“働くイメージ”です。
ここでは、採用ページに盛り込むことで応募者の理解と信頼を深められる、主なコンテンツを紹介します。
まず最初に必要なのが、基本的な募集要項です。
仕事内容、雇用形態、給与、勤務地、勤務時間、休日、福利厚生、応募資格などを明確に記載します。
これらの情報は、応募者にとって「最初のフィルター」となるため、あいまいな表現や不明瞭な項目は避けましょう。
また、複数の職種がある場合は一括掲載せず、それぞれの職種ごとに分けて表示するのが理想です。
さらに、応募者の判断材料になるよう、
といった補足説明を添えることで、より納得感を持って応募してもらえるようになります。
求職者が知りたいのは、待遇や福利厚生だけではありません。
それ以上に気になるのは、「どんな人たちと働くのか」「自分はこの職場になじめそうか」という、人間関係や職場の空気感です。
そこで効果的なのが、社員紹介コンテンツとの連携です。
たとえば、採用情報ページ内に「先輩社員の声」としてインタビューを数名分掲載したり、「社員紹介ページ」へのリンクを設置して、職種や役割ごとの多様な働き方を紹介したりすることで、応募者にとっての実際に働いた時の解像度が一気に高まります。
写真付きで、
といったストーリーを伝えることで、求職者は自分の将来像を重ねやすくなります。
これは、求人票や企業概要だけでは得られない「信頼感」や「親近感」につながり、応募の後押しになります。
特に「社員紹介ページ」を別で設けている場合は、採用情報ページからの導線を明確に設計することで、相乗効果が生まれます。
社員紹介の効果的な作り方や、載せるべき情報項目について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
採用ページで差がつくのが、職場の雰囲気を伝えるコンテンツです。
応募者は「どんな人たちと、どんな環境で働くのか」を知りたいと思っています。
以下のような写真やエピソードがあると、企業の空気感が自然と伝わります。
このように、“働く現場の空気”を切り取った情報を盛り込むことで、「求人票だけでは伝えられない魅力」が伝わります。
写真はプロカメラマンでなくても、自然な表情と明るい印象を意識するだけで十分効果があります。
どんな人を求めているのか、どんな価値観を大切にしているのか…これらを明示することで、企業と求職者のマッチング精度は大きく向上します。
たとえば:
といった言葉を使い、応募者が自分に合っているかどうかを判断できる材料を提供しましょう。
また、社長や代表からのメッセージを掲載し、会社の未来像や採用への想いを語ることも有効です。
人柄やビジョンに共感して応募する人材は、入社後の定着率も高くなる傾向があります。
採用ページを整えることが、採用成功への第一歩です。
「何から始めたらいいかわからない…」という方も、お気軽にご相談ください。
▶ 採用ページ制作について相談する
採用情報ページにどんな内容を載せるかだけでなく、「どう見せるか」「どう誘導するか」も非常に重要です。
どれだけ良い情報が書かれていても、読みづらかったり、応募までの導線が分かりづらかったりすれば、求職者は途中で離脱してしまいます。
ここでは、応募につながる採用ページづくりのために意識すべき構成のポイントと、見落とされがちな注意点を解説します。
採用情報ページの構成でまず大切なのは、「視認性と信頼感」です。
どんなに内容が充実していても、文字が詰まりすぎていたり、情報の並びに整理がなかったりすると、求職者は読む前にページを閉じてしまいます。
以下の点を意識することで、読みやすく、誠実な印象を持ってもらえるページに近づきます。
特に重要なのが、「ありのままを正直に伝える姿勢」です。
良いことだけを並べたり、過度に理想化した表現を多用すると、実際に入社した人とのギャップが生まれ、早期離職のリスクにつながります。
「職場の良いところ・大変なところ」「求める人物像に合わない人には難しい点」など、あえて伝えておくことも信頼を生む要素になります。
求職者にとっては、「会社を選ぶ」という人生の大きな決断です。誠実な情報発信が、その判断を後押しします。
もうひとつ見落とされがちなポイントが、「スマートフォン対応」と「応募までの導線設計」です。
現在、求人検索や企業調査の約7割以上がスマホから行われていると言われています。
スマホでの閲覧を想定していないデザインや文字サイズ、ボタン配置になっていると、それだけで離脱率は大きく跳ね上がります。
といったモバイルファーストの設計を心がけましょう。
また、「応募フォーム」や「問い合わせへの導線」も忘れてはなりません。
どんなにページ内容が魅力的でも、「応募はこちら」ボタンが見つからない、フォームが複雑すぎる、入力項目が多すぎるなどの障壁があると、せっかくの応募意欲を損ねてしまいます。
理想は、
といった形で、迷わせず、スムーズに行動できる設計を意識することが重要です。
「採用サイト」とは、コーポレートサイトとは別に設ける、採用に特化した独立サイトのことです。
大手企業や、年間を通じて多くの人材を募集する企業では一般的な施策となっており、以下のような特徴があります。
採用サイトの主な特徴:
たとえば、「若年層に向けたカジュアルなトーン」「地方採用向けの魅力訴求」など、ターゲットごとに伝え方を最適化できるのが大きな利点です。
ただし、制作にはある程度の予算と工数がかかるため、現状の採用活動が明確な課題を抱えている場合に、段階的に導入を検討するとよいでしょう。
無理に分離するのではなく、「現行サイトでの限界を感じてから、選択肢のひとつとして採用サイトを検討する」くらいがちょうどよい判断軸です。
もうひとつの選択肢が、特定の職種やキャンペーン向けに制作する採用専用のLP(ランディングページ)です。
採用LPは、採用サイトほど大規模ではなく、1ページ完結型で情報をコンパクトに伝えるスタイルです。
たとえば以下のようなケースで活用されています。
採用LPの強みは、訴求内容を1つに絞り、徹底的に掘り下げられることです。
求職者が最も知りたい情報にフォーカスし、写真・導線・ストーリー設計を短距離型で最適化できるため、コンバージョン率の高いページが作れます。
既存のホームページとは別に広告運用やSNS告知と連携して、特定職種だけの応募数を伸ばしたいときに非常に効果的です。
ただし、あくまで一時的・戦術的な施策なので、LPにばかり頼るのではなく、母体となる採用情報ページの信頼性と整合性を保つことが前提になります。
「採用情報ページだけでは伝えきれない」と感じたときに検討したいのが、採用に特化した採用サイトの導入です。なぜ必要で、どんな効果があるのかを解説したこちらの記事も、ぜひあわせてご覧ください。
採用情報ページは、企業にとって単なる「募集要項の掲示板」ではありません。
そのページには、「この会社で働くことが自分にとってどういう意味を持つのか」を知ろうとする求職者が訪れます。
だからこそ、ページの役割は「伝えること」にとどまらず、「共感を得ること」「信頼されること」「応募につなげること」にまで踏み込んで設計する必要があります。
まずは今あるホームページ内に、誠実で整理された採用情報ページを作ること。
たとえ文章がうまく書けなくても、実際の写真やリアルな声、シンプルな言葉で構いません。「ここで働いてほしい」という想いが、ちゃんと届くかどうかが最も大切です。
そして必要に応じて、採用特化サイトやLPといった施策を段階的に組み合わせることで、自社に最適な採用のかたちが見えてきます。
採用情報ページは、企業の未来をつくるページです。
小さな一歩の積み重ねが、良い人材との出会いと、長く活躍してくれる仲間づくりへとつながっていきます。
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ARDEM広報担当
Harada Asuka
Author Profile
「誰かの『伝えたい』を、ちゃんと届く形にしたい」そんな思いから、2024年に中途入社。
これまで複数のブランディング案件に従事し、サービス認知度の向上や採用応募数の倍増など、成果に結びつくコミュニケーション設計を実践。
UX・SEO・CV導線を意識したコンテンツ制作を得意とし、見た人に伝わるだけでなく、行動につながる設計を重視。
情報の届け方ひとつでビジネスが大きく変わる面白さに惹かれ、現在は自社サービス運用・サービスブランディング・採用ブランディングを担当している。
株式会社ARDEM
Company Profile
北海道札幌市を拠点に、全国の企業を対象としたホームページ制作・Web戦略支援を行う。
SEO対策やMEO施策、集客・採用強化、ブランディング、マーケティングなど、企業ごとの課題に応じた最適な提案と構築を強みとする。
「一緒に戦う理解者であれ」という想いから、表面的な制作にとどまらず、公開後のアクセス解析や運用支援まで一貫して対応。蓄積された実績と知見をもとに、成果に直結するWeb活用を支援している。